生金(オイガネ)尾根~八海山八ツ峰~五竜岳~阿寺山

2024年2月23~24日
メンバー:YW、他会2名(メーグリ家DS、ぶなMK)


微妙な天気と雪崩リスクの高い3連休。北アルプスからの転進となり、大荒れな地域と谷のルートを避けて検討した結果、本ルートになった。
このルートを通したパーティーは初めてではないだろうか。非常に良いルートであった。
天気が良ければ、越後の峰々と水無川上流部を堪能しながら縦走できるはずが、終始視界が悪かったのが残念である。しかしながら、これがいい緊張感を持たせてくれる、よいアクセントになった。
生金尾根は、ぶなの会の記録を参考にさせていただいた。
そのため、同行のぶな会員と相談し、当山行記録はスギローであげることに。

生金尾根は屏風尾根(登山道になっている)のひとつ北側の尾根である。最後はアラチ沢左岸尾根(後述の八海西壁概念図では中尾根)に合流する。根拠となる概念図等を探しても、なかなか見つからず苦労すると思うが頑張って探してみてほしい。山路76号(昭和34年発行)に八海西壁概念図が書かれているが、閲覧できる人は限られる。これではなく、ネットから入手できる情報のどこかに小さく載っている。
生金尾根は50年ほど前まで使われていた旧登山道だったらしい。こんな急な尾根を登山道としていたとは驚きである。古い鎖が数本あったが、見たことない環で構成されていた。
詳細はお楽しみということで、ざっくり記述。写真で感じてほしい。
ところどころに緊張感はあるが、ザイル出すほどでもなく、さくさく進む。結局、ザイルを出したのは離陸が遠い1カ所のみ、雪が多ければ要らないだろう。アラチ沢左岸尾根(中尾根)にあがるとホワイトアウトで、先頭は傾斜や凹凸が全く分からず、雪酔いがひどかった。
短く交代しながら進むと、本日の目標としていた千本檜小屋に到着。小屋は南側2階窓の鍵がなく、凍ってるところをガッと持ち上げたら開いた。1階の箱に協力金を納める。

こんな天気では当然我々だけで、広々と使わせてもらい快適な一夜だった。ガスが薄くなった際は、南魚沼の街が見えた。少しだけ電波が入ったので、翌日の天気予報が確認できたのもよかった。

遅くなるにつれ、天気が回復するとのことで、翌朝は丁寧に掃除してゆっくり出発。しかし、全く天気は良くならず、真っ白のまま八ツ峰へ。両サイドがどれだけ切れているか、雪庇がどこからなのか判然とせず、細心の注意で進む。登下降ともに、もう少しでも難しかったらザイルが欲しいという感じ。慣れてないとザイルを出し続けて時間がかかるだろう。進行方向の南側は雪があまり付かない環境らしく、下降時の多くは鎖を使うことができた。
八ツ峰が終わってもまだ真っ白。尾根が広くなり、雪庇やクラックに一層気を遣う。
入道岳、五龍岳を経て阿寺山へ。五龍岳-阿寺山間は、昨夏に黒俣川左滝上沢遡行、御神楽沢下降をした際に歩いたが、このときは完全に忘れていた。
五竜岳からは、まぁまぁなサイズのクラックを処理しながら下る。安定していそうだが、気持ち悪いので駆け下りた。最近インスタでよく見る阿寺山も、視界不良の今日は不人気らしい。樹林帯の急斜面を一気に下っておしまい。

3連休で余った1日はドラツージムへ。

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