日付:2022年11月3日
メンバー:太郎(記)、コマD
乾徳山の旗立岩というと中央稜と頂上岩壁第一岩稜くらいしか主だった記録がなかったのだけど、
岩場の規模からして、もっと登れそうなラインはないものかということで、中央稜(北方カンテ)基部から末端ドーム基部を巡りフェースに出たところを見上げたらなんとなく行けそうな感じだったので取り付いてみる。
■1P目(太郎)
出だし5mは階段状で簡単。その後傾斜が増してバランスクライミングになる。先が読めなくて一手一手逡巡しながら右へ左へクラックにカムを取ったり、片手ハーケン打ち等々しながら約20mバンド状に立つ。カムとハーケン2枚打ってピッチを切る。Ⅴくらい。
New video by Taro Inomata
■2P目(太郎)
素直に行くならば直上だが、左にバンドが続いているのでカンテの裏側を見に行ってみる。
古(いにしえ)のハーケンが見えたりもするが、明らかに人工時代の産物なので、引き返して直上する。
15mほど簡単な階段上を登って凹角に入る。
この凹角から急に古いハーケンとリングボルトが点在するようになる。凹角を越えフレーク伝いに登ってボサでピッチを切る。30mⅣ。
■3P目(コマD)
ボサはそのまま左へ中央稜に吸収される。
その後数ピッチ中央稜を登って登山道へ。
■振り返り
トポを見せてもらったら位置的には既成ルート「気分しだい」ぽいのだけど、1P目は残置物が一切なく、その後2P目上部からいきなり残置物が出てきたので今回登った1P目は「気分しだい」より左のラインと思われる。