2020年10月25日~26日 (山波439号) たもん、CO、ヴォルフ、YH
昨年大型台風で流れた虎毛沢リベンジ企画!…だったのですが、またも天気が悪く。。。尾瀬の中ノ岐沢北岐沢に行先変更し、行ってきました。
◎1日目(天気:晴れのち曇り、時々雪)
大清水1190m~奥鬼怒林道~入渓点~大滝~1650m二俣~1790m二俣付近にて幕営
8時過ぎ大清水からのスタート。奥鬼怒林道を通り、入渓地点までの歩き。道中の紅葉にテンションがあがります。途中、ポツポツと赤い点が。見間違いかと思いましたが、明らかに続いていく血痕…。そして先に進んでいくと大きな血だまり!事件の匂い⁉と思いましたが、近くに大きくへしゃげた金網が…。どうやら野生動物が金網にぶつかってできた痕跡のようでした。分かればなんてことは無いのですが、原因が分かるまでちょっとしたホラーでした。
9時45分ごろに入渓。林道のときより紅葉は減りましたが、秋の空気と沢のコラボは初めてだったので、そのコントラストを楽しみながら遡行していきます。途中立派な滝もあり、川自体もきれいで、大きく難しいところもなく、とても素敵な沢でした。
そして、上に行くほどに霜っぽい跡が明らかに雪へ変わっていき、秋が消えて冬の気配が…。寒さに震えつつ、幕営地に到着しテント設営。急いで薪を拾い焚火を付け…暖かい!と思ったのもつかの間、風が強すぎて火に当たっていない背中が寒すぎる。。くるくる回って両面を炙ってみたり、お酒に頼ったりもしましたが、最終的に夕食はテント内で変更。ヴォルフさんお手製のチリコンカン(鶏ver)。お家でコトコト煮込んだ完成品を持ってきていただくという超本格派。サワークリームで味変という、おしゃれ具合も半端なかったです。素敵なご飯で体を温め、就寝。
◎2日目(天気:曇りのち晴れ、時々雪)
幕営地~小松湿原~鬼怒沼山~鬼怒沼湿原~物見山~大清水
8時頃スタート。前日から覚悟していたのですが、濡れた沢道具を身に着けるのが辛過ぎました。そして朝で更に冷たくなった沢の洗礼を浴びます。強まる冬の気配…。つめて登山道に出ると雪が薄く積もり、完全に冬の山道が広がっていました。恰好が沢なのでそのアンバランスさがなんだか面白い。そして、その後の下山道が大変でした。大量の倒木が延々とあり、連続で跨いでくぐって、アスレチック状態。また結構な斜度の道が続き、雪と落ち葉でよく滑る。コロナで久々山行だった私は完全にやられてしまいました。登山歴浅いですが、過去一厳しい下山だったように思います…。また、2日目は途中ずっと曇りで景色もなく、ご褒美お預け状態。その分途中で雲が晴れて紅葉が広がったときは感動も一入でした。途中の湿原もガスなりに、幻想的な雰囲気でよかったです。
そして予定より遅れ15時半過ぎに、大清水に到着。帰りの温泉がホントに体に染みました…。
寒さや登山道の状態に大分しごかれましたが、これまで夏の沢しか知らなかったので、沢登りの新たな楽しみ・可能性を垣間見た山行でした。メンバーの会長・小川さん、ヴォルフさん、改めまして道中は色々ありがとうございました。
そして来年こそ、天気で虎毛沢に行けることをここに祈念いたします。